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スモリの家ができるまで

汗と汗と涙の結晶 「50年目の家」ができるまで

5. スモリの家が東北の山にこだわる理由

間伐すべき森林が多いということは、言い換えればそれだけ「不健康な森林」が多いということ。日本の国土の2/3は森林ですが、 その4割は人工林です。人工林はいわば「木の畑」ですから、植える~育てる~伐採する~使う~また植える…というサイクルを 繰り返さなければ維持できません。ところが、海外の木材が大量に輸入されるようになってからは、国産材の需要が激減。 1950年代に9割を超えていた木材自給率は、今や2割程度となりました。

需要が減れば日本の林業は廃れ、森は荒れたまま放置されます。近年になってようやく国産材での家づくりが注目されてきましたが、 それも木材需要の拡大が林業の活性化につながるという理由からです。

さらに、森を守ることは地球温暖化の原因とされるCO2削減にも直結します。木の伐採は環境破壊だと考える人もいますが、 それは大きな誤解。成長期の若い木は二酸化炭素の吸収が活発で「巨大な二酸化炭素のタンク」となりますが、成長しきった木は 二酸化炭素の吸収速度が小さくあまり蓄積しません。特にスギなどの針葉樹はCO2吸収率が高いことで知られています。 放置することなく若い人工林を継続的に育てていくことはCO2削減に大きく貢献するといえるでしょう。

これからの時代は「人間だけが得をする」のではなく、「すべての植物・生き物が太陽や地球の恩恵を享受できる社会」が 求められています。スモリの家づくりが地場にこだわるのも、森を守ることが職人を守り、また地球環境に役立つという想いから。 そして東北の山の中でうまく「林業が循環」することで、職人さんも施主(住まいを建てられる方)も、 すべての人々にとって「しあわせの循環」となる家づくりを目ざしています。

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