「集成材(しゅうせいざい)」とは、ひき板や小角材を材料とし、さらに割れや反りなどのバラつきを取り除き、繊維方向を水平に揃え集成接着した木材のこと。その構造基準は日本農林規格(JAS)で決められており、強度が高く耐久性に優れ、性能が安定して得られる特徴があります。
集成材を含む木材は、熱伝導率が低く断熱性に優れ、夏の暑さや冬の寒さにも耐える性質も持っています。湿度の高い梅雨時は水分を吸収してくれ、日本の気候風土に合った建材と言えます。
スモリの家では「東北の家には東北の気候で育った木が適している」という観点から、東北産の木材による集成材に強くこだわり、質の高い木の家づくりに取り組んでいます。
木という材料は、50〜200%の水分を含んでいます。そのため、乾燥が不十分だと「強度低下・反り・割れ」が生じてしまう特徴があります。
スモリの家では、集成材に用いる木材を、天然乾燥させ、さらに乾燥装置で「木の細胞膜中の水分」まで放出させています。木の含水率を均一に「15%以下」まで落とし、反れ、割れを防ぎ、強度アップを図っています。
木材・鉄・コンクリートの強度をそれぞれ比較すると、引っ張りへの強さは、木材が鉄の4倍以上も強く、コンクリ—トの200倍の強さがあります。
圧縮される力に対しても、木材は鉄の2倍以上、コンクリートの9倍以上強いことがわかります。
軽くて強い家づくりに「木材」は最も適した材料のひとつと言えるでしょう。
スモリの家は、1階外周の柱と、土台、大引に「乾式加圧注入式による防腐防蟻処理」が施された集成材を使用しています。
この処理は、表面に薬剤を塗っただけの防腐防蟻処理剤に比べ、ケタ違いの効果を発揮します。さらに「乾式」のため集成材の含水率が上がることもなく、長期間にわたり地震やシロアリからしっかりと家を守ることができます。
加圧注入処理とは、集成材を「高い圧力をかけながら防腐防蟻薬剤を深く浸透させる方法」で、保存処理方法の中では最も効果が高いといわれています。
加圧注入を施すと、集成材の表面から数cm内部まで薬剤が浸透するため、長期間の耐久性が期待できます。